2012年6月5日、厚生労働省の発表した平成23年人口動態統計の概況をみると、第一子出産時の母親の平均年齢が30.1歳となりました。これは、同統計の調査を開始して初の30歳越えとなります。医学上、高齢出産とは35歳を超えた出産を指しますが、上述した背景を勘案すると日本は高齢出産が進んでいると言えるでしょう。
実は、不妊症と高齢出産には深い繋がりがあるのです。不妊症の治療を行う夫婦がともに健康体であるにも関わらず、なかなか妊娠することが出来ないケースが増えているようです。特に、年齢が高くなるに従い、その傾向は顕著となります。具体的には、不妊治療が成功して子供が生まれる割合は、35歳で約16.8%、40歳では約8.1%です。しかも20代で不妊症に悩む女性の割合が約6%であるのに対して、40代では約64%だというのです。
これらの要因として考えられているのが“卵子の老化”です。卵子は、生まれた時から体内に存在していて、新たに作られることはありません。また卵子も年を取り、その数も減少していきます。卵子が老化することで、染色体にも異常が生じやすく、流産や受精障害などのリスクも高くなります。
非常に厳しい現実かも知れませんが、これらのリスクを認識しておくことが大切です。